ひのきの書斎

『正しく伝える技術』会話のズレ、伝わらない原因はここにあった【具体と抽象】レビュー

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『分かりやすい』の意味、分かってますか?

こんにちは!

最近、近所の自販機で冷たいドリンクの品ぞろえが増えてきて、季節の移り変わりを感じているひのきですっ🌲

今回紹介するのは、
具体的に、論理的に「わかりやすさ」が求められる時代にこそ問いたい。コミュニケーションのズレから学ぶ本当の「わかりやすさ」!

『具体と抽象』

世界が変わって見える知性のしくみ

「違う!違う!そうだけど、そうじゃない!!」

なかなかお互いの認識が噛み合わずギクシャクしてしまう会話

たしかにそうなんだけど、ちがうんだよ!

伝わってそうで伝わらない原因は、上司、先輩など知識豊富な経験者と、何もしらない無知の初心者との間で発生する『言葉の解釈度』に問題が…

初心者やはじめましての人、話の前提を知らない相手との会話で、絶対に意識するべき『抽象度』とはなんなのか?!

その真相がここに!!

▽こんな人に読んでほしい▽

  • 話が嚙み合わない
  • よく言葉足らずでミスをしてしまう
  • 『伝える』が難しく感じてしまう

この本の魅力

めちゃくちゃ頭のいい友達
「テストなんて一夜漬けで余裕でしょ」は信用できますか?

本のジャンル : 伝わる会話術、伝える思考

 詳  細  : 認識違いの正体

具体化、抽象化とは

抽象化を制する者は思考を制す

この本のタイトルである、『具体化』『抽象化』を頭に正しくイメージできるでしょうか

それぞれを分かりやすく『木』で表すと、

抽象は「木の幹」

枝葉を切り捨て、幹だけをみる、その本質(特長)を捉え、ひとまとめに扱います

〇例 人間、食べ物、スポーツ、花、掃除

対して、具体は「枝」

枝は、木の幹から無数に生えていて、それぞれに特徴、個性があります

〇例 山田くん、ハンバーガー、サッカー、桜、風呂掃除

もっと分かりやすく、ピラミッドの図で表現してみます

具体化は抽象的要因1つ1つを事細かに説明したもので、特定のものを指すことから解釈の自由度は低いです

一方、抽象化は解釈の自由度が高く、人によってどう捉えるのかも違ってきます

難しいことはよく分からんけど

  • 具体=分かりやすい
  • 抽象=言葉足らずで分かりづらい

ってイメージなんだよねー

よく「具体的に」が求められることが多い世の中では、「具体=分かりやすい」と思ってしまいますよね

しかし、具体化ばかりに目を向けしまうと、気づかぬうちに相手とのズレが生じてしまい、会話が成り立たないなんてことに

誰かに指摘されなければ、気づくことはできない会話のズレの原因は、具体化、抽象化の認識の違い

本書では、話の伝え方、考え方を、抽象と具体の関係を紐づけながら、思考の構造を読書が苦手な方でも楽しめるように紹介しています

ぜひ、会話のズレを解消する糸口を見つけましょう!

〇抽象

特徴をひとまとめにし、複数の意味で捉えられる

〇具体

無数の枝の1つ。特定のものを指すときに使う

本の感想

何事も具体的なほうがイイ!?

まず読みやすい!!

最近は海外の著書の本ばかり読んでいたせいもありますが、行間や文字の幅にもゆとりがある文章になっていて非常に読みやかったです!!

読みやすいと、最後まで読み切ろう!!って気になります(笑)

各章の冒頭には四コマ漫画が描かれていて、非常に理解しやすく、スッと内容が頭に入ってきました

また、ほとんどのページにイラストが使用されているので、

「活字だけで飽きてきた!!」

なんて投げ出す可能性は低いです

図をふんだんに使用し、論理だてて解説される事象は、どれも「…そういうことだったのか!」今までモヤがかかっていた頭がすっきりした気分に!

少し毒を含みつつも、「こんな人身近にいるなー(笑)」とついつい共感してしまう4コマ漫画は、中毒性があり、ページをめくる手が止まらなくなります

社会では必須級に求められるのに、国語の授業では教えてくれなかった、「抽象化の大切さ」と「具体化との切り替え」を教えてくれます

「会話のやり取りや、誰かに説明するのが苦手…」
 そんな人にぜひ読んでほしい書籍です

マジカルバナナ

これは余談なのですが、

皆さんは、リズムに合わせて連想する言葉を答えていく『マジカルバナナ』という遊びをご存じでしょうか

実は、このマジカルバナナ『具体化』⇔『抽象化』を何度も繰り返す高度な遊びだったのでは?!と気づいてしまったので紹介します

マジカルバナナ

バナナと言ったら黄色(抽象化)

黄色といったらひよこ(具体化)

ひよこと言ったらかわいい(抽象化)

かわいいと言ったらミ〇キー(具体化)

やってみると意外と頭を使うし、くやしいもう一回!!と次第に夢中になってしまいます

頭のトレーニングとして久々にやってみてはいかがでしょうか?

具体的?抽象的?

「魚が食べたいな!」

来週一緒におでかけする友達とのランチのリクエストが送られてきました

しかし、『魚』と一言で言っても、具体的にどんな魚が食べたいかが伝わりません

突然ご飯を食べることになったはよいものの、結局お店が決まらなくていつもと同じ店に行ってしまうなんて経験ありませんか?

ゴールはなんなのかがお互いにずれてしまうと、

〇「何をたべるか決めたい」

〇「ご飯をどこの店で食べるか決めたい」

のように、考える思考も異なってきます

食べる『もの』という抽象的な概念か、食べる『店』という食べるものから、一歩具体性を増した内容の話をしているのか

話のゴールはなんなのかをお互いに理解していないと、相手との認識のズレに気づかず、話がこんがらがってしまします

抽象度の低い目的と、さらに上の目的の行き違いから話のズレや勘違いが発生してしまうんです

抽象が分かりやすい場面

友達と街中で歩いていた時、たまたま知り合いと遭遇しました

あとから、友達に「あの人だれ?」と聞かれたとき、あなたはなんて答えますか?

〇「母の姉の息子の次男だよ」

〇「親戚だよ」

この場合、「親戚」とひとまとめにして伝えたほうが、友達もすんなり理解してくれそうですよね(抽象的な表現)

話の要点はなんなのか

一言で相手が理解してくれるためにはどこまで話をかいつまんでで話したほうがいいのか

この2つを考えて行動できる人が、『報連相がうまい』と言われ、一人前の人なのかもしれません

実践してみる

本書は、具体と抽象の基本を理解できますが、具体的にどう日常的に行動したらいいのかを理解するのには何回か読み直す必要があるかもしれません

実際にぼくが何度も読み込んで、「分かりやすく伝える」ために実践した行動を紹介します

①まず抽象的な言葉で大雑把に伝える

②具体的な説明をしていく

今までは、「分かりやすく伝えなきゃ!」思い込むあまり、一言にぎゅうぎゅうに内容を詰め込みすぎて、「?」と思わせてしまうことがありました

そのため、プレゼンのようにまずは『抽象的な結論』、そのあと『具体的な中身』の順で、2回以上に分けて伝えるに意識しました

必ずしも、一言で伝える必要はない、具体的な話は次いで話せばいい。

まずなんの話をしたいのか抽象化した言葉で、相手にイメージを持たせることが大事だと気づき、自分なりにスムーズに伝えるテンプレートを身に着けることができました

会話の中で、無意識にこちらが『伝わる前提』で話を進めているから、会話がズレ

常に、何を、なんで、どうしたいのかを相手に分かりやすく説明するためには、抽象⇔具体を織り交ぜながら話をしていくことが大切なんですね

まとめ

今回は、具体と抽象のレビュー記事をお送りしてきました

生きている中で、誰かに『伝える』という行為は一生必要なスキルです

伝えるを分かりやすく、的確に伝えるためにも、具体化や抽象化など様々なテクニックを学んでいきましょう!

本書では、他にも

「あぁやって、こうやって、ちょちょいとすればできるぞ」

「料理は気持ちが大切なんだ」

その道を実践してきたプロや経験者が、初心者にアドバイスしたときに発生する「わけわからんこと言ってるよあの人現象」

ラブレター「愛してる」の一言だけのほうが伝わるのか?

など、気になる内容が目白押し!!

この本はどっから買えばいいの?

下 の リ ン ク から

次はどんな本を読もうかな

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