こちらの記事は、情報に関する国家資格「ITパスポート」を事前知識0から独学で一発合格したい人に向けた記事となっています。
『ITパスポート』は情報技術に関する国家資格のひとつ。近年では年間20万人が受験する人気資格のひとつです。難易度は低く、独学でもしっかり勉強すれば取得できます。
いきなりですが、まず1つあなたに質問です。
なんとなくで、ITパスポートを取得しようと思っていませんか?
この質問の意図は、
「とりあえず資格がほしい。」と軽い気持ちでITパスポートに挑む大抵の人は、途中で挫折してしまう可能性が多いから。
「私は本気でITパスポートを取得したいんだ!!」という熱意あふれる方は勉強法まで飛ばしてもらって大丈夫です。
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なぜ挫折するのか
ぼくも最初は「簡単な資格らしいし、挑んでみようかな」という軽い気持ちで手を出し、結果、見事に途中で挫折しました。
挫折した理由は、
試験範囲が広く、想像の何倍も覚える用語が多かったから。
ITパスポートの試験範囲は「広く浅く」。
試験問題は100問あります。
楽に取得できると思って勉強を始めたら、
目の前にハリーポッター並みの分厚い参考書がドン!!
これ全部頑張って覚えてね~と現実に突き放されます。
最初は理解しようとがんばるかもしれません。
しかし途中で分からないところが出てくるとその瞬間、がんばって並べたドミノを途中で倒してしまった時のように、やる気が失せて挫折してしまうのです。
なぜITパスポートは簡単なの?
なぜ「ITパスポートが簡単な資格だ」と言われるかというと、
基本的な重要用語を理解できていれば、
専門的な知識はほとんどいらないからです。
ITパスポートの大部分は、重要用語の意味さえ分かっていれば、すんなり問題を解くことができます。プログラミングのような専門知識はいらないのです。
言ってしまえば、用語さえ理解してしまえばほとんどの問題を解くことができます。
しかし裏を返せば、
用語を理解していないとほとんどの問題を解くことが難しいということになります。
そのため知識0のIT未経験者が、軽い気持ちで合格しようと詰め込みすぎた結果覚えるべき知識が多く、想像以上の量の用語を前に挫折してしまうのです。
知識0の人がITパスポートに挑むためには、あきらめない覚悟と勉強計画をしっかりと練る必要があります。
今回は
- 学校にバイト、仕事に家事で忙しくて勉強する時間がない。
- 暗記に自信がない。
という方でも、無理せず続けられる勉強方法をお教えします。
無茶な勉強計画の末、挫折するぐらいなら、
毎日1時間ずつでも無理せず続けた方が100倍マシです
合格までの道のり
ITパスポート合格までの道のりを簡単にまとめました。
合格する瞬間の喜びを味わうためにも、毎日コツコツ知識をつけていきましょう。
ぼくはこの方法で、独学一発合格しました!
ここから各ステップについて詳しく解説していきます。
STEP① : テキストで全体を把握する。
気合十分でいざ学習を始めると、「テキスト一巡目からがんばって理解するぞ!」と隅々まで時間をかけてテキストを通読する人がいると思います。
しかし、それはあまりオススメしません。
なぜなら、ITパスポートの範囲は情報技術のみに限らず、一般的なマネジメントなど幅広い分野の総合的知識を問われるため学習範囲が広く、一度に覚えられる量ではないからです。
ITパスポートの出題範囲は「広く浅く」。
その分、テキストは分厚いものが多くなっています。
最初は、一周読み終えるのに一カ月かかっても大丈夫。
「早く読み進めなきゃ!」と焦ることはありません。
最初から膨大な知識を積み込みすぎて嫌になっては、元も子もないですからね。
少しずつ自分のペースで読み進めていきましょう
テキストの選び方
たくさんの書籍が出版されていて、「どのテキストがいいの?」と悩んでしまいますよね。
テキストの合う、合わないは人それぞれ。
短期的取得をめざした人向けのテキストや、細部まで詳細に解説してあるテキストなど、人によって最適なテキストは異なるので、まずは「自分の性格と、どう合格したいか」を考えてみてください。
ちなみにぼくが使ったテキストは
『いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集』。
ぼくは一発合格した際にこの一冊しかテキストを使用していません。
なので、他のテキストの良さを自信を持ってオススメすることはできかねます。
しかし、もしあなたが下の4つの項目に該当するならば、
独学でも、ぼくを一発で合格に導いてくれたこのテキストを心からオススメします。
- IT知識がない初心者。
- 暗記が苦手。
- 一発で合格したい。
- なるべく短期で合格したいけど、危ない橋よりは安定をとりたい。
「全部、自分に当てはまってる!」という方
おめでとうございます!!!あなたはチャンスを手に入れました!!
- イラストを用いた、視覚的に覚えやすい説明
- 具体例を用いた、丁寧な解説
- 試験に出る重要用語をシンプルかつ、単元ごとにまとまっている
- 解説(インプット)と過去問(アウトプット)をバランスよく掲載
初歩の初歩から、とことん丁寧に解説してあるので、右も左も分からないIT初心者の方はもちろん。行き詰ったときに頼りになるテキストとなっています。
テキストを選ぶのに時間を費やし人たちより一足早く、ITパスポート合格への道を歩み始め、差をつけましょう!!
STEP②:テキスト収録の問題集で知識を深める。
知識をインプットするだけでは、なかなか知識が定着しません。
テキストを一周目したら、各分野ごとにテキストの問題演習を解いていきしょう。
最初はほとんどの問題が理解不能だと思います。
分からない部分を重点的にテキストで復習し、少しずつ「分からない」を減らしていくことが大切です。
重要用語は山ほどあります。すべて完璧に覚えることは難しいので、用語を聞いた瞬間、簡単にでも意味を答えられるようにしましょう。
例えば下の例では、コーポレートガバナンスについて、用語と意味どちらを問う質問でも共通して「経営」と「管理」という言葉がキーワードになります。
コーポレートガバナンスって?
→利害関係者が経営を監視する仕組み
株主などが企業の経営を監視する仕組みって?
→コーポレートガバナンス
キーワードを理解すれば、用語と意味をセットで覚えやすくなります。
今回は特別に、正解が分からなくても正解を導ける問題の解き方もお教えします!
不正解選択肢の内容を理解する
ITパスポートの出題形式は四択の選択式。不正解の選択肢は、架空のワードや情報が記載されることはほとんどありません。不正解の選択肢が、正解の選択肢を見つけるヒントになります。
正解が分からなくても不正解の選択肢を見つけられれば、選択の候補を絞ることができます。ぜひ、普段から不正解の選択肢の意味も考えてみてください。
問題演習が終わったら一度テキストを読み直してみましょう!
きっと一週目に比べて、すんなり内容が入ってくると思います。
「わからない」が「わかる」に変わった時、
自分の成長を感じ、モチベーションの向上にもつながります。
ぜひ、勉強意欲が湧いてくる瞬間を実感してみてくださいね!
モチベーションを低下させないことが大事!
STEP③:過去問を解き、分からないところを復習する。
ITパスポート試験は、過去に出題された問題と似ている問題が何度も出題される傾向があります。このため、過去問を解くことが合格に近づく大きな一歩です。
テキストの問題演習を一通り終えたら、ネット上で公開されている過去問を実際に解いてみましょう。
最初は3割程度しか正解できなくても大丈夫!
間違った問題をテキストやネット検索を使って見直し、次もう一度同じ問題を解くときに正解できるように復習しましょう。
同じ問題でも、言い回しを変えてきり、前回不正解だった選択肢の意味を問われる問題が出題されるため、普段から各選択肢の意味を自分で説明できるようになることが重要です。
過去問は分野別出題や、選択肢をランダムにする機能を備える「ITパスポート過去問道場」というサイトのほか、ITパスポート試験の公式HPでは、実際のコンピュータを使ったCBT方式(Computer Based Testing方式)を使った模擬試験が無料でダウンロードできます。
過去問道場:スマホで手軽にできるため通勤時間などのスキマ時間に効率よく勉強。
CBT模擬試験:PCを使って実際の操作、試験時間に慣れる。
どちらも解いた問題を実際に採点してくれます!
「こんなに低い点数じゃ、合格できっこない…」
というネガティブな気持ちは、受験者だれもが通る道です。
自分の苦手分野を認識し、地道にテキストなどをつかって苦手分野の克服に力を入れましょう。
STEP④:試験に申し込む
過去問で合格ラインを超えることができてきたら、試験に申し込んでみましょう。
ぼくは過去問4回分を何度も繰り返し、合格ラインを十分に超えられるようになった時点で申し込みました
申し込みが完了したら、試験までは秒読みです。
過去問を中心にワードの意味を理解できるようにしましょう。
具体的には、
過去問→ 分からないところをテキストorネット検索→ 不正解だったところをやり直し
の繰り返しです。
CBT模擬試験を使った勉強では実際の試験時間120分の間に解けるかも意識することが大切です。
STEP⑤:焦らず後から見直す
試験本番でもわからない問題が必ず出てくると思います。
「この問題わからない….けど、一問でも多く正解しなきゃ!」
と焦る気持ちはわかりますが、悩んでいる間も試験時間は待ってくれません。
そんなときは、後から見直す機能を活用しましょう。
CBT方式では後から見るボタンを押せば、後からその問題に簡単に戻って解き直すことができます。
ITパスポートでは、100問中8問は今後出題するための評価として、前例のないような難しい問題が出題されます。
一問一答で教える勉強法
Q:英語が覚えられません。
A:略さず英単語で覚えよう。
例えば、BPRの場合。Business Process Reengineeringの略。Reenngineeringは再設計を意味する英語です。
この英語さえでてくれば、
「BPRのRはReengineeringだから再設計…プロセスを抜本的に再設計する手法のことだ!」と覚えやすくなります。
Q:過去問だけやれば受かるってホント?
A:体感半分ホントで半分ウソ
すべては自分の理解度によりますが、解答だけわかっても意味がありません。解説文を理解し、なぜ他の選択肢と違うのか、ほかの選択肢の意味はなんなのかを理解しないと、本番で違う切り口で問われたときに対応できません。
また、ITパスポートは毎年、シラバス(出題範囲)が変更され、近年のIT動向から出題されるため、過去問だけでは試験範囲を網羅できない可能性があります。
Q:得意分野と苦手分野が分からない。
A:ネットの過去問道場には各分野ごとに問題が出題できる機能があります。
それをつかって自分の正答率が低い分野を基礎から見直しましょう。
Q:本番で自分の知らない単語の意味を答える問題があって分からなかったです。
A:せっかく勉強がんばってきたのに、いきなり自分の知らない単語がでてきたら驚きますよね。実は、ITパスポートでは100問中8問ほどは、次回の試験の参考にするために見たことないような問題が出題されます。それは捨て問と割り切って次の問題にすすんでください。
Q:挫折しそうです。
A:いったん勉強の手を止め、なぜ自分はこの資格をとりたいのか。とってどうしたいのか。を考えてみて下さい。「〇〇だから合格したい!」という明確な気持ちがあれば、がんばれる原動力になります。
ぼくの場合、一度挫折しましたが「ITパスポートに合格して履歴書に書きたい!」と目標を再確認。がんばる理由をみつけました。
まとめ
以上、今回はITパスポート試験の勉強法についてまとめてみました。
誰もが、途中で投げ出したくなったり、ついついサボりがちになってしまうと思いますが、ぜひ遠くない未来、合格書を手にする自分を想像して毎日コツコツ頑張っていきましょう!
みなさんがITパスポートを無事取得できることを心から願っています!
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